6月の泣き言・4月5月の記憶がまったくありません……
2002年 6月 2日(日)〜2002年 6月30日(日)
6月のあらすじ
事務所を引っ越して少しは負担が軽くなるかと思った江戸川乞食だったが、全体的なコストに較べたら焼け石に水。相変らず支払いの遅延を続ける会社もあったりして、第三者的な視線からみたらこのままではお人よしな江戸川乞食を食い物にしている詐欺師というイメージが定着しそうでおっかないところ、本人はある意味投資に近い博奕だと思っているだけなのだが、冷静に考えたら追い風3M、上げ潮50センチの水面の11R優勝戦で3連単6−3−5をスイチで買っているいるようなモノだという声もちらほら。なんだかんだで話をするたびに仕事の展開が変わっていくありさまには、確かにそんな気もしないでもないんだよねぇ、などと多少辟易しはじめてはいるのだが、それでもまぁ利息代わりの正論という名の厭味を、小一時間ほどネチネチ打ち合わせと称して問い詰めてみたりと、やりたい放題好き放題、ナニワ金融道じゃないけど、他では債務者なので下手にでるけど、ここでは債権者でもあるので態度が多少でかくなるというのはやはり資本主義の基本なのだろうか? と自分に納得、でも、こういう関係って好きじゃないんですよねぇ。
で、江戸川に逝かなくなってはや半年以上越えて、もともと周年記念は博奕がKYOTEI化しはじめてから縁遠くなってはいたんだけど、植木が斡旋されてるってな話だったので話のタネに見に行こうなんて気になったんだけど、やっぱり食指が動くほどの者ではないのがそれ以外のメンバー。この半年で選手勢力が大幅に変わったのか、はたまた能力よりも名前で売ってる連中を優先して斡旋するのか、どうみても江戸川のG1というにはもの足りないメンバーがゴロゴロ。確かに世代交代がある程度完了したのかという気にもなるのだが、江戸川は別にしても3000番台って全体的にこんなにヘタレだったのかい? ってな気がするくらい早々と4000番台選手の台頭を許してしまっているのが情けないところ。もっとも記念の数が3000番台の選手が新人・新鋭だった時代に較べればたしかに数も競合場の数も増えて、挙げ句にF多発で駒数がたりなくなって、おまけみたいな追配の数も増えてるのは確かなんだけど、それでおとなしく勉強ってな感じで参加してるじゃなくて、初日から呼ばれたら遠慮なく準優くらいは狙いますよみたいな進入やレース道中の動き、なんでそれをまかり通してるんだろなんて気がする。だんだん勝負師の集団というよりなかよしこよしのなれあい集団って匂いもしてくるのは気のせいだろうか? 結局江戸川は今垣が優勝で、ハナっから選手になってたかだか4〜5年の須藤ごときに江戸川優勝戦のインなんぞを務めきれるわけがないって決め込んでいたのはいいけど、熊谷のヤローが生き残ってくれたおかげで3−4=5の舟券がいっきに紙くず。挙げ句に今垣−松本−熊谷の3−5−2でも18910円、いいか熊谷! おまえが全盛期なら1が消えた上に3着なら3万舟はないといけねぇんだよ。この配当を意味することが解るか? おのれが来ようと来るまいとハナっから万舟だったんだよ。昔の江戸川巧者はなぁ、どの枠でも人気の中心だったんだよ。2コースでしかも隣が江戸川ドシロートの須藤だったにもかかわらずおのれのアタマ2−1が一番人気にならないってことはそれだけ信用されてねぇんだよ。まぁ、熊谷の2コースなんてハナっから信用してなかったけどよ、だったら濱野谷に3着譲れっての。いつかぜってぇバチあたるぞ。
なんてコトいってたら、ホントにバチあたってうやんの。月末のなんちゃってSGもはや12回目になったGCの優勝戦で「西島を倒す秘策」を2コースから披露。おい……、記録にも記憶にも残る選手になったな、熊谷よぉ……。荘林−西田の史上最大の返還記録を派手に塗り替える大返還金額を達成させて、江戸川以上に閉鎖の噂がまきおこってる宮島に台風以上のダメージを与えてくれたわけだ、おめぇは一生宮島に斡旋されねぇな、けっけっけ。
オレは熊谷、オマエが西島を巻き添えにして死ぬって想定一本の予想で3−5−6を50枚持ってたんだよ!! タラレバは好きじゃないけど、F返還じゃない状態でおまえの公言通りに西島死なしたらいったいいくらついてたと思うんだ! オレが買った時点で400倍越えてたんだぞ! ばっきゃろー。もういいからしばらく走るたびに顰蹙買ってろ!! 特に本場場外で舟券買った連中にな。こういうときだけは電話投票でよかったと胸をなで下ろすです。
2002年 6月 1日(土)
おけらの童話?
天使たちはみな人々を幸せにする仕事を持っています。しかし、誰を幸せにするかは抽選によるものです。悪魔から天使に転職したばかりの新人天使『葉月』は今日のこの日をとても楽しみにしていました。
抽選の結果、葉月の担当が江戸川乞食に決まったとも知らずに……。
そして、担当の決まった葉月は期待に胸を膨らませ、さっそく江戸川乞食を幸せにするために地上に降りました。
しかし。そこで葉月の見たものは……。
江戸川競艇場のスタンドで選手にあらんかぎりの罵声を浴びせてみたり、オケラバスの優先席に堂々と座り、金銭的にも肉体的にも死の一歩手前級の老人が前に立とうとも席を譲る気配を見せない挙げ句に『座りたかったら金だせや』などと、そんなバスに乗ってる人間がとうぜん持っているわけのないものを平気で要求したりする江戸川乞食の姿だったりします。普段と競艇場ではまったくその性質が違う江戸川乞食、そして競艇場での諸々の蛮行……。
葉月は一発で江戸川乞食が嫌いになりました。でも天使である以上、そして担当である以上、それでも仕事をしなければなりません。葉月はノイローゼになり、その結果上司の勧めもあって悪魔に転職しなおしました。
そしていま、江戸川乞食を不幸にする仕事に励んでいます。
江戸川乞食がなにをやってもうまくいかないのは、競艇客というせいもありますが、このような面もあるんです。
今日も江戸川乞食が江戸川競艇場で少ないお金を賭けて舟券を買っています。とうぜん悪魔の葉月は3周2Mで2着と3着を入れ換えたりします。
いま、葉月はこの仕事がとても気に入ってます。そして悪魔の目で見ると江戸川乞食がとても好きになっていました。だから一気に破滅させようとはせず、天使に転職したときに手に入れた『人を幸せにする技能』を少しずつ使い、それでも最後には死なない程度に江戸川乞食を破滅させるという毎日がとても楽しいようです。