2003年 3 月 6 日構成変更


都六市競艇組合の不要手当返還訴訟 前八王子市長らが敗訴=多摩

 江戸川競艇を運営する都六市競艇事業組合が、不要な特殊勤務手当を職員に支給したとして、町田市議が、当時の同組合管理者▲▲▲▲▲・前八王子市長ら二人に、約二千二百万円を組合に返還するよう求めた訴訟で、東京地裁は十四日、▲▲▲・前管理者らに約四百七十万円の返還を命じる判決を言い渡した。
 判決によると、八王子、町田、昭島など六市で組織する組合は一九九八年八月―翌年四月、〈1〉競艇開催日とその前日の勤務に対する「開催手当」〈2〉ファン輸送車などの運転に対する「庁用自動車運転手当」〈3〉年末年始の勤務に対する「特別繁忙手当」――の三種の特殊勤務手当計約二千二百万円を支給した。
 市村陽典裁判長はこのうち「開催手当」について、「競艇場に勤務する職員二十七人は興奮したファンから、けられたりする危険があり、『特殊な勤務』と評価できるが、事務所で待機する七人にも一律支給したのは根拠がない」と判断。さらに開催日前日勤務に対する手当についても「開催日の業務内容とは歴然とした差があり、違法」とし、「前管理者らには違法支出を阻止しなかった過失がある」と認定した。

 判決について、同組合は「意外な判決だがコメントは控えたい」としている。

(関連記事は毎日新聞1999年10月20日・下段に掲載)


(読売新聞・2001年6月15日)

競艇場deプロレス大人気 ファン拡大へ強力“タッグ” 入場料100円でOK

 ファンの減少と高齢化に悩む競艇と、観客層の拡大を狙うプロレス団体。両者が“タッグ”を組んだ水辺のプロレス興行が人気を呼んでいる。来月から四か月間にわたり、プロレス団体「FMW」が月一回のペースで東京都江戸川区の江戸川競艇場で興行するほか、女子プロレスの「LLPW」も七月に同競艇場での試合を予定している。
 今年はモーターボート競走法制定の五十周年となるが、全国の競艇場の入場者数は一九九一年度の約三千五百四十万人をピークに減り続け、九九年度は二千五百七十二万人にまで落ち込んだ。ファンの年齢層も五十―六十代が半分以上を占め、高齢化が進んでいる。
 そこで、若者のプロレス人気に目をつけた戸田競艇場(埼玉県)が昨年五月、場内にリングを組み、レースの合間にプロレス団体「バトラーツ」による初の“競艇プロレス”を行ったところ、競艇場への入場料の百円だけで試合を見られるとあって、ふだんは競艇場に来ない若者や女性も数多く足を運んだ。「せっかくだから」と舟券を買うプロレスファンも多く、売り上げ増にもつながった。
 この成功で、バトラーツは昨年、今年と愛知県や広島県などで計六回の競艇プロレスを行った。江戸川競艇場でも、FMWが昨年十月と今年三月に試合を実施し、通常の一日五千人の入場者数が一万人に倍増した。プロレス団体側も「プロレスファン以外にも試合を見てもらえ、PRになる」(FMW)と意欲的で、関係者は「今後も継続していく」と口をそろえる。


(読売新聞・2001年5月26日)

江戸川競艇 最終日 強風、高波浪のため中止 今開催は打ち切りに

 24日行われる予定だった江戸川競艇最終日は強風、高波浪のため中止。今開催は打ち切りとなった。


(日刊スポーツ・2000年7月25日)

江戸川競艇 2R 全艇フライングのため、レース不成立、全額返還に

 15日の江戸川競艇2Rは全艇フライングのため、レース不成立となった。江戸川では1992年(平4)11月17日の11R優勝戦以来のこと。このレースの売り上げ1028万7000円は全額返還になった。

(日刊スポーツ・2000年7月16日)

江戸川競艇 初日 第10レースで全艇出遅れ 不成立で売り上げ全額返還

 22日の江戸川競艇初日第10レースで全艇出遅れという珍事が起きた。レース時に10メートルの強い向かい風が吹き、波高は20センチという最悪の水面状況。6人全員がこの影響を受けてしまった。
 レースは不成立となり、売り上げ3225万4200円は全額返還された。江戸川での全艇Lは1973年(昭48)3月19日第6Rでも起きている。最終の11Rは安全確保の面から中止になった。

(日刊スポーツ・2000年3月23日)

あきる野市の新年度一般会計予算案 前年度比16.6%増=多摩

 あきる野市の田中市長が「市民の福祉の向上と『人と緑の新創造都市』実現を目指す」として編成した市の新年度一般会計予算案は、約三百十一億円で前年度比16・6%増だが、現在進めている新庁舎建設費を除くと2・9%減となる。

 収入では、江戸川競艇の事業収益を前年度比三千万円、60%減の二千万円と見込んだ。また、財源不足を補うため、市役所庁舎建設基金、財政調整基金などから計約二十八 億円を取り崩す予定。

(読売新聞・2000年2月25日)

江戸川に新レストランがオープン

 江戸川競艇場内の「レストラン・メイン」がきょう1日、開店する。本格的フードレストランで、これまで江戸川名物として親しまれてきた煮込み定食に加え、穴子丼、ラーメン餃子セットなどがある。

(東京中日スポーツ・1999年12月1日)

江戸川など4競艇場で全レース連単、連複を発売

 全国モータボート競走会は5日、唐津、江戸川、津、住之江の4競艇場で来年から連勝単式と連勝複式の舟券を発売すると発表した。
 これまで、競艇の連勝式舟券は1日12レースの場合、第1〜3レースまでが連勝複式、第4レース以降は連勝単式となっていたが、競争法の一部改正により、全レースで連単、連複の舟券を発売できることになった。
 実施は唐津が2000年1月8日から。江戸川は同年1月27日、津は同年2月17日、住之江は同年4月の第1開催からとなっている。

(東京中日スポーツ・1999年11月6日)

レース開催時に、特勤手当は不当−−都六市競艇の組合議員、返還求め提訴

◇3000万円の返還求め提訴

 江戸川競艇場でボートレースを開催する「都六市競艇事業組合」(八王子、武蔵野、昭島、調布、町田、小金井の6市で構成)が、レース開催の際、職員に「特殊勤務手当」を支払っているのは不当だとして、組合議員の×××××・町田市議が19日、組合管理者の▲▲▲▲▲・八王子市長と■■■・組合事務局長に対し、1998年度の支払額に当たる約3000万円を組合に返還するよう求める住民訴訟を東京地裁に起こした。
 訴状などによると、特殊勤務手当は、地方公務員の「著しく危険、不快、不健康または困難な勤務」(自治省通達)に対して支払われるとされる。
 組合では昨年度、開催日の勤務について、事務局長以下35人の職員全員に総額約3010万円を支払った。今年度予算でも同程度の額が計上されている。これに対し、××議員は「危険、不快な仕事は民間に委託されており、実際は事務作業しかしていない」と主張。特殊勤務手当の支出は不当としている。
 組合事務局は「休日出勤が多く、天候によって急に中止になるなど勤務が不規則で、来場者が騒ぐなどのトラブルの可能性も高いため」と手当支払いの理由を説明。開催日には、舟券売り場の監督や、レースの監視などの仕事をしているという。

(毎日新聞東京版・1999年10月20日)

江戸川競艇6市事業組合 特勤手当3000万返還を 町田市議きょう提訴

◆支給は不当と

 江戸川競艇を開催する都六市競艇事業組合(八王子、町田、昭島など六市で構成、管理者=波多野重雄・八王子市長)が、開催手当などの名目で特殊勤務手当を支給しているのは不当だとして、昨年度分の計約三千十万円を返すよう管理者などに求める住民訴訟を、町田市の×××××市議(82)がきょう十九日、東京地裁に起こす。
 訴えによると、組合は昨年度、全職員三十五人に三種類の特勤手当計約三千十万円を払った。しかも、このうち約二千九百万円は開催手当で、開催日数に応じて職員に一律支払われた。
 自治省通達では、特勤手当は「著しく危険、不快、不健康または困難な勤務」に対し支払われるものとされる。これを根拠に古宮市議は、組合の手当支給は不当だとして返還を求める。
 組合側は「開催は天候に左右され、中止になることもあるので勤務が不規則。ファンが騒乱状態となることもあり、特勤手当を支給している」と話している。

(読売新聞東京版・1999年10月19日)

史上初のシリーズ全体打ち切り 8日からの「大江戸賞」は開催

 中止順延が続いていた江戸川競艇は4日も水面状況が好転せず5日連続の中止となり、ついにシリーズ全体が1レースも消化しないまま打ち切りとなった。同競艇場としては史上初、競艇界全体でも1995年に阪神大震災の影響で尼崎、住之江などが開催不能となって以来のこと。
 今シリーズは下げ潮と台風7号の影響で吹き荒れた南風がぶつかり合うことで連日20センチ前後の波高が記録された。全国で唯一の川に設置されたコースという特異な環境が招いたアクシデントだが、総賞金の80%相当の選手補償金2571万2260円(44人分)、約500万円の広告費などの損出が出た。
 打ち切りとなった開催分については9月以降の日程に組み入れられる。
 なお、8日からの「第22回大江戸大賞」は上げ潮の日が多いため波高はそれほど高くはならないとの予測で平常通りに開催されそうだ。

(スポーツニッポン・1999年8月5日)

江戸川競艇 初日 強風と高波浪のため中止、順延 4日間開催に変更

 2日に行われる予定だった江戸川競艇初日は、強風と高波浪のため中止、順延となった。3日連続の開催中止は昨年4月13、14、15日(2日目)以来だが、初日が3日も中止になったのは初めて。今開催は5日間の予定が4日間に短縮され、6日に優勝戦が行われる。

(日刊スポーツ・1999年8月3日)

中年男性の遺体発見 江戸川競艇場近くの川

 十二日午前十一時ごろ、東京都江戸川区東小松川の江戸川競艇場先の中川に、男性がうつぶせになって浮いているのを同競艇場の男性作業員(四九)が見つけ一一〇番通報した。
 警視庁小松川署の調べによると、死亡していたのは五十歳くらいの男性で、身長約一七〇センチの小太り。黒のポロシャツに作業ズボン姿。死後数日が経過していた。ズボンのポケットにあった財布には馬券の申込用紙とテレホンカードが入っており、現金はなかった。

(産経新聞東京版・1999年6月13日)

江戸川競艇のノミ行為で喫茶「ジョウガイ」を摘発

 警視庁保安課と愛宕署は二十一日までに、東京都港区のJR新橋駅前の喫茶店「ジョウガイ」でノミ行為を行った同店経営者、●●●●容疑者(37)(豊島区××××)と従業員ら六人をモーターボート競走法違反(ノミ行為)で現行犯逮捕した。
 ●●容疑者は同店の従業員らと共謀し、今月十八日午後三時ごろ、同店内で、同日の江戸川競艇のレースについて客八人に一口五百円で勝ち舟を予想させ、四千五百円の申し込みを受けた疑い。
 実際には舟券は購入しておらず、予想が的中した場合に主催者と同率の支払いをすることになっていたという。
 会社員や店員などの客八人は近く書類送検する方針。
 同店では今年五月から、競艇のほか全国の競輪や競馬レースの実況を衛星放送を使って客に見せ、ノミ行為を行っていたという。

(読売新聞東京版・1998年9月21日)

新南陽市議が行政視察中に競艇

 山口県新南陽市議会の総務水道委員会の▲▲▲委員長(64)=××党=と●●●●議員(57)=無所属=が、今年5月に行政視察に参加した際、最終日の自由行動で、東京都内の競艇場に行っていたことが1日、分かった。
 市議会事務局によると、視察は同委員会8人のうち6人が参加。
 5月11日から3日間の日程であり、11日は山形県鶴岡市で市民国際交流活動を、12日には神奈川県川崎市で政治倫理条例や資産公開、市民オンブズマン制度をそれぞれ視察した。最終日の13日は、新南陽市に戻るための移動日にした。自由行動は東京で新幹線に乗るまでの待ち時間で2、3時間。2人は江戸川競艇場に行き、舟券を買って遊んだという。ほかの議員は都内を散策するなどした。▲▲委員長は「行ったことがないので、一度見ておきたかった。時間があったので(もう1人の議員と)一緒に行った」と話している。3日間の視察費用は日当や旅費、宿泊費を含めて1人12万3000円。
 競艇に行ったことに対して、■■■議長は「行政視察中で好ましいことではない。市民に対して誤解を招く」としている。また、移動日を設けたことについて「交通機関の時間を考慮し、強行日程を避けた」と話している。

(毎日新聞西部版・1998年9月1日)

江戸川競艇場 インターネットにホームページを開設

 江戸川競艇場では、1日からインターネットホームページを開設しています。場内施設の紹介や交通アクセス、開催日程等の情報はもちろん、競艇未経験者を対象とした「江戸川競艇場バーチャルツアー」を設けており、ガイドブック気分で楽しめるページになっています。「プレゼントコーナー」もありますので、ぜひアクセスしてください。

☆江戸川競艇公式ホームページアドレス☆

http://www.edogawa-kyotei.co.jp/


(日刊スポーツ・1998年6月4日)

江戸川競艇場を視察 日本財団・曽野綾子会長

 日本財団(旧日本船舶振興会)の曽野綾子会長が二十七日、江戸川区東小松川の江戸川競艇場を訪ね、場内施設を視察した。平成七年十二月に同財団会長に就任以来続けて いる全国二十四カ所の競艇場訪問の一環で、来月一日の多摩川競艇場視察ですべてを回ることになる。
 午後三時すぎ、江戸川競艇場に入ると、一般の舟券売り場やレストランのウインドーをのぞきながら、大手銀行が入っているCD機コーナーなどを見学。会長に気づいたファンからサインを求められると、「何を買えばいい。教えて」と気さくに応じた。
 荒川と平行して流れる中川のコンクリート護岸上にある競艇場の一般スタンドなどを見て回り、ロイヤルルームで実際に10レースの舟券を購入したりした。
 視察後の意見交換会で、曽野会長は「モーターボート(競艇)の売り上げの三・三%を(財団が)いただいて、明確な意図のもとに使われている」「(財団の援助は)日本の平和的戦略」などと財団の事業を説明しながら、同財団の情報公開を強調した。
 また、江戸川競艇場について「わたしも葛飾生まれ。東京らしいやり方を生かしてほしい」と、地方に比べ、施設的に狭い条件の悪さの中での工夫を注文し、「かけ事は健全で家に帰ってから笑えなくてはいけない」と話した。

(東京新聞・1998年5月28日)

江戸川競艇場に待望の“CD機”設置

◆江戸川競艇に“CD機”  江戸川競艇場に待望のCD機(現金自動払い戻し機)が設置され、四月二日の開催から稼働する。
 なお、関東の競艇場では初の試み。CD機コーナーは同競艇場の中央部で、営業時間は開門時から最終レースまで。

(スポーツニッポン・1998年3月27日)

江戸川競艇場でノミ行為、暴力団幹部らを摘発−−警視庁保安課と小松川署

 12日までに、江戸川区東小松川の江戸川競艇場でノミ行為をしたとして台東区根岸、暴力団幹部、◆◆◆容疑者(57)ら4人をモータボート競走法違反容疑で逮捕、客8人を同容疑で検挙。◆◆容疑者らは10日午前行われた第6、7レースの際、競艇場近くの食堂に集めた都内の焼き鳥店経営者(32)ら客8人を相手に1口100円で計315口3万1500円をかけさせノミ行為をした疑い。松本容疑者は6年前からこれまで「胴元」として約3億円を集め、約3000万円を稼いでいたとみている=保安課、小松川署調べ。

(毎日新聞東京版・1997年11月13日)

競艇場前で“ノミ屋食堂” 組幹部ら逮捕

 競艇場近くの食堂でノミ行為をしていたとして、警視庁保安課と小松川署は十二日までに、モーターボート競走法違反容疑で東京都台東区××五、指定暴力団住吉会系幹部、○○○容疑者(57)と食堂経営者(61)ら四人を逮捕した。

 通常のノミ屋はマンションなどの一室でテレビを見ながら予想を受け付ける手口が主流だが、この“ノミ屋食堂”は、モーターボートのエンジン音が聞こえる臨場感や、場内で禁止されている飲酒もできるため、人気があったという。

 調べでは、○○容疑者らは、江戸川区の江戸川競艇場の向かいの食堂内で、十日に行われたレースで一口百円で都内の会社員ら八人から三百十五口、計三万一千五百円の申 し込みを受け、勝舟投票類似行為をした疑い。

 保安課によると、レース場周辺の飲食店は、レースが始まると、客が競艇場に入場するため客がいなくなるのに、この食堂はレース中も満員の盛況だった。

 保安課は、「ノミ屋を兼業すれば店が繁盛する」などの名目で、競艇場周辺の飲食店にノミ行為の「共同経営」を持ちかける手口が増えているとみて、取り締まりを強化する。

(東京新聞・1997年11月12日)

恐喝未遂容疑で逮捕 スーパーに「爆弾仕掛けた、500万用意しろ」

 江戸川区▲▲▲の大手スーパー・ダイエー■■店に「爆弾を仕掛けた」と電話して現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁捜査一課は十三日、恐喝未遂の疑いで江戸川区×××××、運転手○○○○容疑者(48)を逮捕した。
 調べでは、○○容疑者は十二日午前十一時十五分から午後九時半にかけて、江戸川区内の公衆電話などから同店に「爆弾を仕掛けた。五百万円を用意しろ」などと十一回にわたって電話をかけて、現金を脅し取ろうとした疑い。
 同容疑者は、現金受け渡し場所に指定した自宅近くの江戸川競艇場前などには現れなかったが、公衆電話で電話をかけた姿が目撃されていたほか、声の特徴などから犯行が発覚した。店内に爆弾は仕掛けられていなかった。

(1997年10月14日・東京新聞)

「荒天敢闘賞」昨年は700万円

 江戸川競艇場は河川を使用しているため、風、波など自然現象の影響をモロに受ける。荒れた天候などの時に走ると選手に「荒天敢闘賞」が支給されるが、江戸川ではこの額がほかの競艇場よりはるかに多い。昨年は年間700万円、一昨年は1200万円の 出費になった。
 「荒天敢闘賞」は最低3000円で上限が2万円となっており、天気や波の程度によってケースバイケースで支給額が決められる。基本的には「平等主義」で、朝のレースが穏やかな水面でも、後半に荒れ水面になり「敢闘賞」支給が決定したなら、朝出場の選手にも出る場合が多い。
 ちなみに今シリーズは安定板をつけてのレースがあったものの「荒天敢闘賞」は5日目まで支給されていない。年に一回の周年競走だけに、潮回りと風が激突しないシーズンを選んで開催しているせいでもある。

(日刊スポーツ・1997年6月19日)

江戸川競艇 初日 強風、高波浪のためレース中止、開催順延

 11日行われる予定だった江戸川競艇初日は1Rの展示航走を終えた時点で強風、高波浪のためレース中止、開催順延となった。約3000人が入場していたが不満の一部ファンが騒いだ。潮回りの悪い(下げ潮)今節は南風の強さが心配されたが、気象情報では「5〜6メートル」ということで開催予告が出された。それが1Rの時点では最大12メートルの強風、波高25〜30センチで、うねりが出る荒れた水面となった。展示航走が異例の2回行われたが、6艇がまともに走れない状況を見て主催者は「公正、安全な競走ができない」との判断で、午前11時52分に中止を決定した。

(日刊スポーツ・1997年5月12日)

競艇に数億つぎ込む KKC会長夫婦

 KKC(経済革命倶楽部)の大型詐欺事件で、KKC会長の山本一郎容疑者(五六)と副会長で山本容疑者の妻、李斗連容疑者(六四)が他の役員に内証で競艇場に通い、数億円をつぎ込んでいたことが六日までの警視庁・神奈川県警合同捜査本部の調べで分かった。
 調べなどによると山本容疑者は、利殖組織「しあわせ会」が破たん、雲隠れしていたときには予想屋をしていた。
 KKC設立後は競艇開催日に連日足を運び、かけ金は一回百万円以上。逮捕前日の先月二日にも江戸川競艇場で、百万円を使ったという。
 結果はほとんど負け。総額数億円はつぎ込んだといわれる。
 同容疑者のギャンブル好きは有名で、逮捕直前には「競馬や競艇にはインチキがあるが、玉を転がせばインチキがない」と、球競場構想をぶち上げた。玉を一斉に転がして、パチンコのくぎのような障害をクリアするというもので、会長室にミニチュア版をつくって得意満面に説明。玉を一つ十億円でオーナーを募るなどと荒唐無稽(むけい)な話をしては、「球競場が成功すれば会員への返済金に充てる」などと強気の姿勢を示していた。

(産経新聞・1997年3月7日)

ノミ行為で、暴力団組員を逮捕――県警捜査4課と伊勢佐木署 /神奈川

 県警捜査4課と伊勢佐木署は27日までに、横浜市中区伊勢佐木町、暴力団組員、○○○○容疑者(41)をモーターボート競走法違反の疑いで現行犯逮捕した。調べでは、○○容疑者は、26日午後1時45分ごろ、同区扇町3の路上で、客18人から1口100円で同日開催の江戸川競艇の予想を受け付けながら投票権を購入せず、ノミ行為をした疑い。

(毎日新聞 神奈川版・1996年3月28日)


ノミ行為で、横浜の組員ら2人を逮捕――県警など /神奈川

 県警四課と緑署は1日までに、横浜市中区長者町▲、暴力団組員、○○○○(20)、同市保土ケ谷区岩井町、無職、■■■■(25)の両容疑者をモーターボート競走法と自転車競技法違反(ノミ行為)容疑で現行犯逮捕。調べでは、先月31日、同市中区寿町3の簡易宿泊所内で、同日開催の江戸川競艇や京王閣競輪の予想させ、1口100円で11人から計320口の申し込みを受けてノミ行為をした疑い。

(毎日新聞 神奈川版・1995年11月2日)


江戸川競艇 大時計の故障で開催中止、14年ぶりの珍事

 競艇のレースでは命ともいうべき大時計が写真(図版省略)のようにグラリと傾き、20日の江戸川競艇が中止になるアクシデントがあった。潮の上げ下げに対応する昇降装置が午前11時8分に故障し、施行者の六市組合は同11時18分に開催中止を決定した。
 リミッタースイッチ(極限に達すると電源が切れる)の片側が作動せず、約20度傾いた状態だ。
 競技規則で「時計は水平」であること、水面からの一定の高さ(軸針まで2・5メートル)をキープすることが決まっており、時計の精度面も考慮しレースができないとの判断。約1500人来場していたファンは不満を訴えながらも、最寄り駅までの送迎バスで帰った。同じ大時計の故障によるレース中止は1981年(昭56)9月4日の大村競艇場以来、14年ぶり。江戸川競艇場では午後2時にクレーン船が入り、懸命の修復作業を行った。今日21日の開催には間に合うもよう。
 東京都六市競艇事業組合・萩原景治事務局長の話 大時計の故障で開催中止になり、ファンの皆さまにご迷惑をおかけしました。21日以降の開催には全力を挙げ努力します。

(日刊スポーツ 1995年10月21日)

北原友次 史上最多の通算3089勝を達成 36年目の大記録

 競艇界の鉄人・北原友次(55=岡山)が、23日の江戸川競艇11Rをインから逃げ快勝。倉田栄一(引退)の3088勝を抜き、通算3089勝の最多勝記録を樹立。デビュー以来36年、9032走目での達成だった。
 ゴールの瞬間、感情を表面に出さない北原が派手なガッツポーズでファンの声援にこたえた。「グランドスラムを達成した時よりうれしい。最多勝はただ一人だからね」と不滅の記録を評した。
 4冠時代の初代グランドスラマー、SG7勝の猛者が「選手生活で一番緊張した」と、記録達成直前の心境を披露。1988年(昭63)1月、多摩川で足首を骨折、同9月には胸に水がたまる胸膜炎で、初めて戦線離脱した。だが、デビュー戦でいきなりインを主張した強心臓でピンチを克服。69期連続A級の偉大な記録を更新中だ。
 「同期の加藤峻二といつも励まし合っている。最多勝、連続A級更新はもちろん、来年5月には地元の児島で笹川賞もある。負けていられない」。偉大な金字塔を打ち立てた55歳の鉄人は、SG戦線復活を力強く宣言した。 【山田準】


  ◇競艇・通算勝利ベスト10 

  (23日現在=☆は引退)  

  (1) 北原友次 3089 

  (2)☆倉田栄一 3088 

  (3) 岡本義則 2945 

  (4) 瀬戸康孝 2927 

  (5) 吉田弘明 2772 

  (6)☆彦坂郁雄 2764 

  (7) 貴田宏一 2636 

  (8) 松尾泰宏 2555 

  (9)☆前川守  2542 

 (10) 石川洋  2534 


 ☆倉田栄一元選手(前最多勝利記録保持者)の話 北原君おめでとう。引退した時から記録はいずれ抜かれるものだと思っていました。ただ、初めて金字塔を打ち立てたことが、私にとっては何よりの勲章です。北原君には、ぜひともこれからも勝ち星を伸ばして不滅の大記録を達成してほしいですね。今後の活躍を期待します。

 ☆岡本義則選手の話 達成しましたか。本当に偉大ですね。北原さんならまだまだ星を伸ばせると思います。私も頑張りますが、とても追いつきそうもないです。

 ◆北原友次(きたはら・ともつぐ) 1940年(昭15)5月2日生まれ、55歳。岡山県出身。59年6月、第5期で登録。同期は加藤峻二。過去24回SGに優出し、ダービー、MB記念各2回、総理大臣杯、笹川賞、地区対抗(笹川賞の前身)とSG7勝。4冠時代の初代グランドスラマー。通算V159回は歴代2位。

(日刊スポーツ・1995年7月24日)

“偽造当たり舟券”詐欺 「半額でいい」ファンに売る 競艇場周辺で続発

 東京の江戸川や多摩川、平和島の競艇場周辺などで、偽造した当たり舟券をファンに買い取らせて現金をだまし取る詐欺事件が相次ぎ、警視庁が有価証券偽造、同行使、詐欺の容疑で捜査を始めた。「当たり券を持っているが、換金する時間がない」などと偽って、偽造舟券を売りつけるという手口で、犯行は三十日までに未遂を含め十件。被害はさらに広がりそうで、各競艇場でも、ファンに注意を呼びかけている。
 偽造舟券は、はずれ舟券のレース番号などの上に、他の券の数字部分を張りつけて、当たり券に見せかけるもの。カッターで張りつける紙を薄く削るなど巧妙に細工されており、一見すると偽造とは分からない。
 最初に被害があったのは六月三日で、届け出を受けた小松川署によると、無職の男性(52)が、江戸川区船堀の地下鉄駅近くのパチンコ店内で、中年男性から「福島から出てきているのだが、至急帰らなくてはいけない。半値でいいから買ってくれ」と声をかけられ、換金すれば約十三万円になるはずの江戸川競艇の舟券を六万四千円で購入した。
 被害者の男性が、江戸川競艇場の窓口の機械で払い戻そうとしたが、バーコードで当たり券かどうかを読み取る方式になっているため偽物とわかった。
 また今月二十一日には、競馬帰りの七十二歳の男性が、品川区のJR大井町駅構内で、約十七万円の当たり券に見せかけた江戸川競艇の偽造舟券を十五万円で購入、やはり機械で換金しようとして、だまされたことがわかり、小松川署に届け出た。
 被害の訴えは、競艇場を管内に持つ小松川、府中、大森の各署で計十件(うち未遂三件)にのぼり、七人の男性が総額五十一万四千円をだまし取られている。
 被害者の証言によると、犯人の年齢は四十―六十歳代、人相もまちまちで、少なくとも四、五人が犯行に絡んでいると見られるが、舟券の偽造方法がまったく同じであることから、同一グループの可能性もある。

(東京新聞・1994年7月31日)

江戸川競艇 新しいシンボルマークが決定 2日からファンに披露

 江戸川競艇の新しいシンボルマークが決まった。ボートの図柄にEDOGAWA BOAT RACEを表す「EBR」のロゴが入り、上にはRIVER SIDE SPORTSと書かれたシンプル なデザインに仕上がっている。また江戸川競艇の新しい標語は「ビューンを見に行こう!」「近くて楽しい江戸川競艇」。2日の江戸川初日からファンに披露される。

(日刊スポーツ・1994年4月2日)

江戸川競艇6R 水野定夫選手が事故死 他艇と接触し転覆、出血多量で

 22日行われた江戸川競艇の第6レース(午後1時38分発走)で水野定夫選手(48=愛知)は、1周2マークで他艇と接触し転覆したところを後続艇に乗り上げられ、プロペラで右腰部から背中にかけて深さ4センチ、長さ20センチにわたって切った。直ちに救急指定の秋枝病院に運ばれて治療を受けたが、出血多量のため午後2時50分に死亡した。
 競艇界のレース中の死亡事故は、1989年(昭64)1月6日の桐生での清水正博選手以来で22件目。江戸川では82年の勝股勇選手、85年の宮本力選手に次いで3件目となった。
 同選手は63年デビュー(15期)の30年選手。6320戦、940勝、優勝5回の成績。家族は千恵子夫人(45)と2男。

(日刊スポーツ・1993年11月23日)

12日の江戸川競艇 視界不良のため、5〜8Rで2周戦に短縮

 江戸川5〜8Rで2周戦 時ならぬ大雪の中で開催された12日の江戸川競艇は、視界不良のため5Rから8Rまでの4個レースが2周戦に短縮された。天候が回復した9R以降は3周戦に戻った。

(日刊スポーツ・1993年3月13日)

江戸川競艇 2日目 6レースが5艇フライングで不成立で返還

 13日の江戸川競艇2日目6レースが5艇フライングで不成立となり、連単、単勝、複勝の計5407万8600円は返還。全艇返還は昨年12月12日の桐生競艇10レース以来。

(日刊スポーツ・1993年1月14日)

江戸川競艇 17日の第11レース、全艇フライングで不成立

 17日の江戸川競艇最終日第11レースの決勝が全艇フライングで不成立となった。連単、単勝、複勝の計2億972万4500円は返還。江戸川で全艇Fは今年3回目のこと。

(日刊スポーツ・1992年11月18日)

江戸川競艇場 特別観覧席「エグゼ」、きょうオープン

 江戸川競艇場の特別観覧席「エグゼ」がきょう22日、新装オープンする。
 座席数は444席で、全テーブルの卓上に10インチテレビが備え付けられている。全席禁煙で、投票はすべてマークカード方式で行われる。サービス面ではフリードリンクがある。入場料金は2000円。なお、今シリーズの入場者には記念品(ボールペンとシャープペンシルのセット)がプレゼントされる。

(日刊スポーツ・1992年10月22日)

江戸川競艇場の入場者、前年より微増

 江戸川競艇場の平成3年度の売り上げ、入場者数が発表された。総売り上げは1216億6371万2900円(一日平均6億7590万9500円)で、前年度より2・04%減。入場者数は174万6039人(一日平均9700人)で前年度より0・49%増加した。

(日刊スポーツ・1992年4月2日)

江戸川競艇 9/19、台風18号の影響により3Rまでで中止

 台風18号接近の中で行われた19日の江戸川競艇初日は、天候の悪化のため3Rまでで中止となった。風速12〜14メートル、波高30〜40センチと水面が荒れて、レースを2周戦、展示航走を1周で実施したが、出遅れが4件、転覆1件が出るなどレース続行が困難な状態となった。主催者の東京六市組合では「公正安全な競走ができない」(宇多川博事務局長)と判断。3Rで中止となった。

 メンバーは3Rまでを手直しし、中止順延として今日20日が初日開催となる。

(日刊スポーツ・1991年9月20日)

江戸川、4/2の開催からピット枠順が変わる

 “(6)=(5)=から“(1)=(2)”ヘ―。江戸川競艇場は4月2日の開催からピット枠順を変更。従来の6号艇がイン取り有利の並びから1号艇がイン取り有利の並びに移行する。これは全国的な「1号艇イン取り有利」の流れに従ったもので、これからはインから(1)(2)(3)(4)(5)(6)の並びが多くなる。
 これまで江戸川の舟券といえばまず(6)=(5)が合言葉だったが、これからは(1)=(2)が取って代わる。くれぐれも間違いのないように。

(日刊スポーツ・1991年3月30日)

江戸川競艇場では日本人がニセ札を使用 広がる偽造1万円札大量使用事件

 東京都内や神奈川県内などで今年六月から偽造一万円札が大量に使用された事件で、二十八日に東京都江戸川区の江戸川競艇場で見つかった偽札十枚を使用したのは日本人男性とみられることが警視庁捜査三課の調べで二十九日、わかった。これまで見つかった十八枚はほとんど東南アジア系外国人が使用していることから、同課は偽造一万円札が日本人の手にも渡り、広範囲に出回っている可能性があるとみている。

 調べによると、二十八日に見つかった偽札は同競艇場で行われた第二レースの際、第二投票所窓口で、二万円券五枚一組になった十万円のユニット券一枚を購入したグリーンのジャンパー姿の客が支払いに使った。この客は2枠を中心に五通りの連勝複式舟券を購入、うち「2―3」が的中し、二十一万四千円の払い戻し権利があることが分かった。窓口で応対していた女性職員は、外国語や外国なまりは聞いていなかったという。


(読売新聞・1990年10月30日・毎日新聞)

「和D―3号」のニセ1万円札が新たに10枚/東京・江戸川競艇場

 東京都内や神奈川県内でニセの一万円札が相次いで発見されている「和D―三号」事件で、東京都江戸川区内の江戸川競艇場で同種のニセ札が新たに十枚見つかったこと が、二十九日までの警視庁捜査三課の調べでわかった。
 国内で見つかったニセ札は、これで計二十八枚となった。
 調べによると、ニセ札は二十八日、レース券の代金として窓口に支払われたもので、同日昼過ぎに職員が発見、小松川署に届けた。
 いずれも、記号が「EC」で、これまでに見つかっているニセ札と特徴が一致しており、フィリピン・マニラで今春、摘発された偽造グループのものとみられる。

(読売新聞・1990年10月29日)

とばくの運転手ら逮捕/赤羽署

 赤羽署は21日までに、仕事仲間らをマンションの部屋に集め、花札とばくを開張していた葛飾区・・・・*の*、タクシー運転手×׆†(52)=写真省略=をとばく開張図利などの疑いで逮捕した。客の3人も、同ほう助などの疑いで逮捕、2人を任意で調べている。
 調べによると、××らは先月29日夜、仕事仲間など計5人を葛飾区内のマンションの部屋に集め、「バッタまき」とばくをし、計千500万円をかけさせ、テラ銭約100万円を稼いだ疑い。
 ××らは江戸川競艇場の客待ちで知り合った仲間で、昨年12月ごろから、毎月28日に給料が出ると、すぐに花札とばくをしていた。同署では、××らの余罪や暴力団との関連についても調べている。

(読売新聞・1987年5月22日)








以下はリサーチ依頼を受けた記事の掲載です。該当者名は旧登録番号で表記してあります

大村競艇の八百長事件で2697ら3選手逮捕−−長崎県警

 長崎県大村市の大村競艇に絡むモーターボート競走法違反(競走の公正を害すべき罪)事件を捜査している同県警生活保安課と大村署は十一日、大村選手会所属の競艇選手三 人を同容疑で逮捕した。
 逮捕されたのは、同県大村市▲▲町、競艇選手、2697(34)▽同市○○○、同、2940(28)▽同県×××郡□□町●●●、同、2610(38)。三人は、今年四月二日から八日まで大村ボート(大村市玖島)であった大村市主催の開設三十六周年記念競走に出場。八百長レースを仕組むため二日午後八時ごろ、大村市玖島二の県モーターボート競走会の選手宿舎内で、2610が正式重量より約五十g軽く加工した不正プロペラを、2697、2940の二人が同市■■町、元競艇選手、2686(37)=既に起訴=に渡した疑い。2686はこのレースで一着になった。
 2686の自供から明るみに出たもので、生活保安課は不正が常習的に行われていたとみて、四人を追及する。
 2697は六十二年度最優秀選手。年間獲得賞金も七千五百七十万円で全国三位の人気選手。

(毎日新聞・1988年7月12日)

競艇ナンバー1の1515に「整備」違反で出場停止1年

 競艇界ナンバーワンの1515選手(47)=千葉県選手会所属=が四日、群馬県新田郡笠懸村(競艇恐怖新聞社注:現 群馬県新田郡笠懸町)の桐生競艇場でモーターボート競走法の整備規程違反を犯して、同競艇場制裁審議委員会から一年間の出場停止処分を受けた。同選手は今後、全国モーターボート連合会(笹川良一会長)による褒賞懲戒審議会の処分を受けるが、競艇関係者によると「同選手は処分を待たずに引退するだろう」という。競艇界では三月に江戸川競艇場で舟券水増し事件、七月にはスター選手、2697(34)=長崎同=不正プロペラ貸与事件を起こすなど不祥事が続いており、この1515の不正はまたまた波紋を呼びそう。  1515はこの日の第10レースに出場し、万谷章選手に次いで2着でゴールしたが、レース直後の「中間検査」で、控室のカバンの中の小銭入れにエア・ジェットと呼ばれるキャブレター(気化器)のノズル三個を所持していることが判明。整備規定三項の「私物部品を使用してはならない」の禁止事項に当たるとして、同競艇場の制裁審議委員会は「同レース場での一年間出場停止」の処分を決めた。  中間検査に立ち会った1515は「キャブレーターは元選手にもらったもので、サイフの中にはいっているのを知らずに持ち込んだ。レースには使用していない」と、私物持ち込みを認めたという。1515が所持していたキャブレーターはガソリンを霧化して効力を良くするための部品で、一個は長さ一センチ、直径二ミリの大きさ。  1515は昭和三十四年十一月に、十八歳で競艇界にデビュー。三年後の平和島ダービーで早くも優勝レースに進出するというスピード出世で全国のファンを驚かせた。
(毎日新聞・1988年9月5日)


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