問題多い・問題競艇群


そろそろ、後ろを見た方が……って

 まことに残念ながら、あなたは完全に競艇依存症です。ただし、それでもまだ足抜けをするチャンスがないわけではありません。
 日常生活に競艇が見え隠れしているようです。周りの人に怪しいと思われないよう気を付けましょう。
 自覚症状がなくても、競艇依存症は深く潜行しているものです。「○○さん、最近変わったね」と噂されているのであれば、すでにあなたにとって取り返しのつかない状態まで依存症が進行しているのです。
 ただ、幸いなことにその原因がなにであるかは周りの人にはまだ気がつかれていません。ご存じの通り、今の世の中は不景気で、リストラという名の不当な指名解雇がまかり通っている状況であり、リストラを担当する人事部長のリストラ指名理由の中では、「博奕打ち」が「仲人が趣味で見合い話を持ちかけても断るヤツ」に次いでおり、それすら追い抜く理由にもなっています。
 ましてや「競艇を打っている」などという話を耳にした日には、無条件でリストラでしょう。そのくらいカタギの世界では競艇という博奕は日陰者です。経験ありませんか? 競馬の話をしている所に競艇の話を始めた瞬間に、周囲から乞食を見るような視線を送られた経験……?
 そんなことにならないためには、決して人前で「まくった」「差した」「ブリつき」などというオケラ言葉を口走ってはいけませんし、部下や同僚に対して「こんにちは」などの挨拶代わりに「やい、コンチクショーッ!」「おぅ、コンニャロー」などと親しみを込めていたとしても使ってはいけません。

まっとうな社会生活適合者と
単なる博奕打ちとの境界線上にいるのが
いまのあなたです。

 どう思われようがかまわん!! それでもワシは競艇はが好きなんじゃぁぁ!! という人に関しては、現段階で特に治療の必要はありませんが、「競輪症候群」「オートレース症候群」などとの接触を機会に再生不良性金欠という致命的な病状悪化につながることがあるので注意が必要です。長生きの秘訣として博奕は生涯に一種目という気持ちで競艇と付き合う必要があります。